人形町にある築20年の賃貸マンション1棟リノベーション。共用部のデザインと5タイプの住戸を計画しました。外観が昔よくあった色調の凡庸なタイル貼りマンションでしたが、全面改修せずにイメージを一新するため、人形町の老舗店舗や歴史からデザインモチーフを引用しています。2階レベルは、曲面のルーバーで覆い、1階アプローチの外壁は、古い印象の石材を剥がしながら腰部分を基壇としてあえて残し、剥がした面を対比的に設えています。各住戸は、DINKS、単身住まいをターゲットにし、2名でも負担なく自宅でそれぞれ仕事ができるように計画しています。ローコスト住戸でありながらも手の触れる部分は、人形町らしい手仕事のつまみを採用するなどポイントを絞って差別化をしています。共用部に設定した丸い電球は人形町の提灯から着想し、街の光が建物に続いていくようにイメージしています。照明の照度は、専有部に近くなるにつれて落ち着いていくように計画しています。
Type|APARTMENT
Location|Ningyocho Tokyo
Completion|June.2022
Structure|RC
Story|11F
Area| 2756㎡
Client |Rebita